スコットランドへ行ってきました・後編 17.12.22
ぼんやりと毎日過ごしているうちに、気が付けば今年もあとわずか。夏のスコットランドの旅報告、ちゃんと今年中に書きおさめておかなくちゃ・・・というわけで前回の続きを。
スコットランドといえばネス湖!!ネッシーがいるという、あの湖です。インヴァネスからバスで30分ほど、ネス湖のほとりに建つアーカート城へ。城から眺めるネス湖は静かで、確かに何か棲んでいるような、神秘的な雰囲気がありますね。残念ながら湖では姿を現してくれませんでしたが、売店にて可愛い笑顔をふりまいているネッシーくん発見~(笑)
ネス湖のほとり、アーカート城とネッシーくん |
|
インヴァネスからネス湖とは反対方向へ、これまた30分ほどバスに乗りカローデンの古戦場へ。ここは18世紀にボニー・プリンス(チャールズ・E・ステュアート)率いるジャコバイト軍と英国軍が戦った地です。海外ドラマがお好きな方は『アウトランダー』という作品でもご存知かもしれませんね。この戦いでジャコバイト軍は大敗を喫し、以降スコットランドは英国からの弾圧と不公平な待遇に不満を募らせることとなります。
|
カローデンの古戦場とボニー・プリンス |
唐突ですが『マイ・ボニー』というスコットランド民謡をお聞きになった事がある方、けっこう多いのではないでしょうか。「My Bonnie Lies
over the Ocean~」と始まるこの曲、ボニーというのはボニー・プリンスの事を歌っているとされています。ジャコバイト軍が負けて命からがら逃げのびたボニー・プリンス、スコットランドの人々からは大変愛されたようで、彼の事を歌った曲としては他にも『スカイ・ボート・ソング』が有名です。
このカローデンの古戦場、ところどころに戦死した氏族の墓標が立っています。その中に『ATHOL HIGHLANDERS』の文字が!! そう、4月の中国音楽フェスティバルにて長弓の会がアイリッシュダンスを踊った曲のタイトルになった、勇猛で知られる軍隊の名前です。このカローデンで戦っていたんですね・・・彼らの無念を思い、手を合わせずにおられませんでした。
『ATHOL HIGHLANDERS』の名が刻まれた墓標
|
さてスコットランドといえばもうひとつ、かの『ハリー・ポッター』シリーズ。映画の中に出てくる「ホグワーツ特急」として有名になった、蒸気機関車ジャコバイト号に乗ってきました。途中、グレンフィナン高架橋はじめ絶景の数々を通過し、フォートウィリアムからマレイグまでの67kmを二時間あまりかけて走ります。
|
ジャコバイト号とグレンフィナン高架橋
|
そうそう、ロンドンからホグワーツ特急に乗るシーンでお馴染みの、9と3/4のプラットフォームにも行きましたよ。キングスクロス駅には記念撮影コーナーがあり、順番が来ると係員が杖とマフラーを持たせてくれ、その上あたかも飛んでいるようにマフラーをヒラヒラしてもらえるんですよ!!
長蛇の列に並ぶ勇気と時間があれば、ぜひ♪
キングスクロス駅、9と3/4のプラットフォーム
|
エディンバラはさすがスコットランドで一番の観光地。どこもかしこも人で溢れかえっています。岩山の上に建つエディンバラ城では、8月に三週間かけて行われるフェスティバル「ミリタリー・タトゥー」のためにスタジアム席が設営されていました。世界の軍楽隊によるパフォーマンスが繰り広げられる音楽祭、一度は見てみたいものですが・・・人混みが苦手な私はテレビかDVDでいいや(笑)。
ミリタリー・タトゥーの会場 |
エディンバラ城下の目抜き通り、ロイヤル・マイルの辺りはストリート・パフォーマーもいっぱい。バグパイプのおじさんも他の都市のパフォーマーに比べてえらく重装備でしたが、暑くないのかな~
あと、国立博物館ではクローン羊のドリーの剥製に出くわしてびっくり!! あのドリーとこんなところでお目にかかれるとは。クローン羊が世に問われたのが1997年とのことですから、もう20年も経つんですね(それもびっくり)。
以上、駆け足でご紹介しましたが、他にも風光明媚な(…はずが暴風雨で観光どころではなかった)スカイ島や、オークニー諸島のストーンサークルに新石器時代の遺跡など、今回は島を中心にあちこち巡ってきました。スコットランドの島々にはウイスキーの蒸留所が多くありますから、お好きな方なら蒸留所めぐりも面白いかもしれません。
最後に、スカイ島の音楽ショップにて購入した店長さんオススメのCDを。スコットランドのGreentraxレーベルのオムニバス三枚組はお値打ちもの♪そして4人組のうちバグパイプ吹きが2人もいるグループ、パイプの音が破壊的に強烈!!でも賑やかで元気が出るアルバムでした。機会あれば聴いてみてくださいね。
2017年もばたばたしているうちに過ぎてしまいましたが、それでも僅かではありつつ果たせた目標もあり、ほんの少し前進できた・・・かな。(後退も多いけれど…)
来年も地道に一歩ずつ歩んでいけたらと思っています。皆さんもどうぞよいお年を!!
|