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モモの音楽日記

 
 留学のすゝめ・その1 13.1.28


上海音楽学院
    
 
 留学手続きその他を紹介します、と「留学指南」なんてエラそうに名付けて最初にUPしたのが2007年の話。たいした解説もないまま随分と長いこと放置しております(汗)。

 上海音楽学院については、過去に詳細な日本語版の留学情報が作成されていて、直接そちらをご覧になった方も多いかと思います(モモ日記の留学指南ページからもジャンプできます)。

 中国の大学は基本的に秋入学ですが、普通進修生は半年単位で入学可能ですし、語学クラスはもっと短いサイクルで開講されており、語学と並行して楽器を学ぶ人も多いことでしょう。また二胡など人気の楽器は夏期講習が毎年行われたりと、わざわざ長期留学をしなくても専門講師のレッスンが受けられるようにもなりました。

 ただ、実際に短期間でも中国で学びたいと考えている皆さんに、敢えて問いたいのです。

 あなたは、どういう目的で中国に音楽を学びに行くのですか?

 とりあえず本場の雰囲気を味わいたいからですか?
 現在日本で受けているレッスンでは自分がなかなか上達しないからですか?
 本場の先生がどんなレッスンをしているか興味があるからですか?
 中国で学んだというキャリアが欲しいからですか?
 自分の実力が中国でも認められるかどうか、確かめたいからですか?

 以上のような目的なら、短期間、いや数日でも十分果たされると思います。

 でももし、中国音楽をちゃんと学びたいと思われるのならば、やはり実際に音大に何年か在籍して学ばれることをお勧めします。

 理由については、次回より

               -上海音楽学院留学指南-

 ♪はじめに

 
中国民族音楽への関心が高まり、日本で学ぶだけでは飽き足らず、スキルアップを求めて留学を目指す方々も段々と増えてきました。外国への留学が珍しい事ではなくなった今、留学の為の情報が多数紹介されるようになり、便利に検索できるようになったのはとても良いことだと思います。

 
しかし、ネットや出版物に一般に紹介されている中国の大学の留学情報は大部分が語学留学の為の情報であり、音楽など専攻に関する情報があまり掲載されていないように思います。実際、私が留学したときもあまり情報がなくて、無謀にもよくわからないままに中国に渡ってしまったように記憶しています。(←まあ2001年の話なので、サイトがあまり充実していなかったのもあります)。

 中国語ができる人は直接大学のホームページを検索し、それこそ直接メールでやりとりすればそれで済むのですが、普通は留学した時の私と同じで、あまり中国語ができない人がほとんどでしょうきっと(笑)。

 
 
このコーナーでは、私が上海音楽学院に留学した際の体験をもとに、募集要項や手続き方法などを少しずつ紹介させていただき、微力ながら留学を考えておられる方々のお役に立てれば、と願っています。 ・・・といっても皆さんご存知のように、自分の留学日記さえなかなか更新しない有様では・・・さてどうなりますことやら(笑)。ま、独断と偏見と適当さをまじえて、だらだらと気長にやらせてもらいます。まあご参考程度に。

♪上海音楽学院とは (07.1.9)

 中国で一番初めに創立された音楽院だとか、院長が誰だとか、そんなことはきっと皆さんにはどうでもいい事だろうと思われるので、その辺は割愛します。

 大学には音楽学系、作曲指揮系、声楽系、鋼琴(ピアノ)系、管弦系、民族楽器系、音楽教育系などの学部があります。他にも音楽工程系だの、確か現代音楽も学部が独立したはずだし、ホントはもっと沢山の学部があるはず・・・ですが興味のある方もない方も、一度は上音のサイトをご覧になってくださいませ。

 上海音楽学院ホームページ語版)
留学生募集要項(日本語版)

 上音は上海市の中心部に位置し、そのせいか敷地面積は他の大学に比べあきれるほど狭いのですが、オールドシャンハイの面影を残す建物と近代的な建物とのミスマッチが何ともいえない雰囲気を醸し出しています。今は大改修が行われているので瓦礫と砂ぼこりにまみれてますが・・・。

 近くには付属小・中・高等学校があり、こちらもツタが絡まる校舎にテニスコートなんかもあって、いかにも上流階級の子弟が通うっぽいですねぇ。なぜか山羊とか孔雀とか飼ってたりするし。何でだろ。

 上音では、音楽を学ぶ課程とは別に、中国語を学ぶクラスがあります。まずはこちらの紹介から。

♪上音漢語班(07.1.9)

 上音はもちろん音楽を学ぶ大学ですが、2002年より外国人を対象に、漢語班(中国語班)が開設されました。この漢語班は音楽班とは一切関係がなく、純粋に中国語だけを学ぶクラスですが、
 
 ・音楽を学びに来たが中国語ができないので、音楽班に入る前にまずこの漢語班に入学して言語の問題を解決したい。
 ・中国語を学ぶため学校を選ぶにあたり、もともと音楽に興味があるので、音楽に関係ある環境に身を置きたい。
 ・語学専門の大学は郊外にあるので、交通が不便。上音なら繁華街の近くだし、地下鉄からもバスからもすぐで便利。
 
 ・・・・などの理由から、上音の漢語班は結構人気があるようです。

 上音漢語班は、他の語学専門の大学に比べ規模も小さいですし、経験も浅いですから、カリキュラムの内容やノウハウ的にやや問題はあるようです。でも逆に言い換えると、ひとクラスの人数が少ないので質問などはしやすいと思います。また日本人のOGの方が留学生事務所に入りサポートに努めておられ、問題も少しずつ改善されていってるようです。

 その方が開設されている上音の日本語通信のサイトがありますので、参考になさってください。授業内容を日本語で紹介しなおしてあったり、中国各地の音楽大学や、上海の大学のリンクもされているので、ここから色々ご覧になるのもいいかもしれませんね。

上海音楽学院対外文化教育中心日本語版通信 

 漢語班は基本的に授業が午前中で終了し、午後からは何もありません。学校からオプションで選修課、つまり選択科目を取ることが出来ます。太極拳や二胡、HSK対策の強化クラスなどもありますが、人数が集まらないと開講しません。

  漢語班は音楽班に比べ学費が安いので、とりあえず漢語班に入って音楽の先生を探し、学校を通さず個人的に先生に学費を払って習う、という方法もあります。ただこの方法だと個人レッスンだけなので、学校の音楽の授業は受けられません。

 あと、漢語班だと学校の練習室が借りられないため、練習をしたくても場所がありません。寮の部屋は壁が薄くて、隣の音が丸聞こえ。ルームメイトにももちろん気を使います。一応練習室の管理室にお金を払って借りたり、もしくは楽器屋さんでも部屋をレンタルできるのですが、やはり費用はかさむもの。どうしても部屋でするなら、周りときちんとコミュニケーションをとり、時間や状況をわきまえて練習しましょう。(私も人のことが言えた義理ではありませんが、隣に客が来ているような雰囲気の時にはさすがに遠慮しました・・・それでも嫌がられていたかもしれないけれど)

以下、漢語班募集要項です。(2006年夏現在)

・資格: 1)年齢18才以上 2)高校以上に相当する学歴

・募集期間: 毎年6月申し込み・・・9月入学、12月申し込み・・・翌年2月入学

・費用: 1)申込費: 50ドル 2)学費: 一学期(半年)1000ドル(テキスト代別)
  (注: 案内にはドル立てで表示されていますが、実際の支払いは人民元です。最近学費が改定された様で、2006夏時点では申込費500元、学費9000元になっています)

・学制: 一学期(20週)、毎週20課(1課45分)、計400課 
     
※各クラス一学期単位で終了し、例えば半年で一班、次の半年で一班、と進んでいきます。基本的には全部で四班、人数が集まれば更に上級の五班も開講するかも・・?

※その他、休みの間など、もっと短期の漢語班も臨時で開講しているようですが、要問い合わせ。

なんたって中国ですからね〜以上の内容も、突然変更になる可能性大!!です。

●補足: 文中に記載されている対外文化教育中心日本語版通信については、現在はページが存在しません。

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