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書 籍 紹 介

 
                         「上海カノン
               (しゃんはい・かのん)
  
                    
         中田勝美・著 (銀河書籍・発刊、定価・税込1,650円)
                               

 小説「上海カノン」は、2021年秋の上海を舞台に、日中総合経済研究所上海事務所所長の高橋吾郎をはじめ、所員の陳春虹、呉暁生、姚善平の4人がそれぞれ中国・上海のリアルな社会問題に直面する事件を描いています。少し内容を紹介すると・・・・。

 高橋吾郎はウイグル料理店で働くウイグル人と知り合うが、その彼が行方不明になり、高橋吾郎が公安当局に拘束され、取り調べを受けることになった・・・・。

 陳春虹は、IT企業で成功していた大学の学友が不審死したことを知り、上海市役所に勤める友人とともにSNSを使って事件の情報を集めていくが、何者かに襲われる・・・。

 呉暁生は、学習塾経営者の資金持ち逃げ事件で逮捕された息子を救うため動くが、そこで見たのは受験競争に翻弄される姿と受験産業に巣くう者たちの闇の深さだった・・・・。

 姚善平は、寧波市出身の知人の自殺の動機を探るうちに、真面目に働く若者には手に入らないような高価格の住宅が当たり前になっている現実に、心が重くなっていく・・・・。

 というものです。

 カノンとは音楽用語で「輪唱」、つまりある旋律を他の声部が追いかけていく楽曲技法のことですが、一方では遠距離砲撃に適した大砲(カノン砲)という意味もあります。「カノン」のごとく、追いかけるように次々襲い掛かる問題に苦しむ彼らは、反撃の「砲」を放つことが出来るのでしょうか。

 今回は最近の中国(上海)社会に蔓延する社会問題と、そこに生きる彼らの生活、それぞれが抱える問題などがリアルに描かれています。

 本書はネット販売のアマゾンでも手に入れられるよう手配されています。

                     

 本書は、四六版、ソフトカバー、291頁で、定価1,500円(税込1,650円)となっています。

 ネット販売のアマゾンで購入できます.「上海カノン」と検索してください。。
 

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